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コウノトリ湿地ネットブログ - moriさんのエントリ

12月12日(日曜日)の午前
近畿大学農学部環境管理学科の細谷和海教授がお越しくださいました。

細谷先生のご専門は魚類学で、
特に、進化系統、解剖、系統分類学や
外来種、自然保護に関連する分野を
生物多様性を重視する立場から研究され
水田生態学や自然人類学
さらに、保全分類学という新たな学問領域の創出を目指して研究を進めておられます。
これまでに、日本の淡水魚の各種図鑑、
希少種保護、外来種問題に関する書籍などを出版されています。


 
先生は昨日、
近畿大学校友会但馬支部 地域貢献事業の
『日本の自然を考える 講演会』の講師として招かれ
「守ろう!日本の淡水魚」と題して講演されました。
日本の農業を守らなければならないこと
日本が古来から守ってきた里山・里地の大切さを話され、
日本の淡水魚の四分の一が、絶滅の危機に瀕していて
ブラックバスなどの外来魚が、生態系を変えてしまっていること。
ブラックバスは10万の卵を産み、オスが子供を守るため生存率が高く、増え続けることや
 池にブラックバスを放流することは、
ニワトリ小屋の中にイタチを入れるようなものだなど
外来種の問題も、分かりやすく説明してくださいました。
近畿大学バスバスターズの顧問として活動されている先生は、
「近畿大学バスバスターズ豊岡支部を作られたら」と提案されました。



管理棟では、戸島湿地での取り組みや
日本経団連の助成をいただいて進めている
田結地区での取り組みの様子を、佐竹代表が伝えました。
西浦君は、試験中とのことでしたが・・・
管理棟にやって来て、熱心に話を聞きメモを取って勉強していました。

先生とお話させていただき
自然保護は、ステップワイズに考え
第一段階としては、自然へ誘い
生きものの美しさや儚さを通して、関心をもち保護していく・・・
教育投資も必要で、何が目的かをはっきりさせることの必要性を教えていただき
私が悩んでいたことへの答えが見つかりました。
「生物の多様性は、自然を保護すること保全することと繋がっているが
自然界に対しては、人間の価値観を導入すべきではない」と言われたことを
これからは、心に留めておこうと思います。

 
野外のコウノトリを見ていた後の帰り道、
後ろ髪を引かれるような気持ちになったことがありませんか? 
どうも、彼(彼女)がこの後どうなのか心配になるのです。
「居ても立ってもいられない」とまではいかなくとも、
心の隅で気にかかって仕方ないようになれば、
あなたはきっちりと「コウノトリ病」にかかってしまいました。
 
 私も経験があります。
2002年の2月に安来市で、
豊岡に飛来してくる前のハチゴロウを同僚と一緒に見ていたときのことです。
2時間以上探し回って、やっと見つけた彼は水路で餌を探していました。
そこには餌生物がいないらしく、田んぼに移動しました。
しかし、そこにも生きものは見つからないようです。
少し離れた所にはコハクチョウの集団が居て、
仲間とキャピキャピ言いながらおいしそうに餌を食べています。
コウノトリはと言うと、一人(羽)さみしく餌を探し、ポツンと立ってはあたりを見回しています。
やがて日が暮れ、暗闇になる直前に河川の中に移動していきました。
私たちは、もう帰らねばなりません。
「真冬の川で、魚が捕れるのかしら?」
「ひょっとすると、今日はほとんど食べていないのかも」帰路に就く心の中は…。
 
そう、人間を「気になって仕方ない」ようにしてしまう原因は2つです。
1つは、コウノトリ自身から発せられます。
単独で行動するので1羽でいるのはあたりまえ、と言ってしまえばそうなのですが、
それに加えて、餌を捕るのに、あのどんくさいこと。
コウノトリが醸し出す孤独感と採餌の仕草、そして白と黒のコントラストが美しく凛々しいあの風貌。
弱さと強さと美しさをゴチャ混ぜに持っているが故に(人間なら「人間臭さ」と言うのかな?)
多くの人々を引き付けるのでしょうし、「いじらしい」気持ちにさせるのです。
 2つ目は、コウノトリは動物食で大食漢なのに、
これまでの環境破壊によって彼(彼女)のお腹を満たすだけの餌生物が
そこにいないことを観察者が知っているからです。
 
 気になって仕方なくなれば、次にとるべき行動は決まっています。
コウノトリを見続けること、餌生物のことを考えることです。
そして次には…。
 次の、さらにその次の行動へと必然的に進んでしまうのが、
「コウノトリ病」と単なるバードウオッチャーの違いです。
コウノトリ湿地ネットは、病にかかった者の集団です。


 
市役所でコウノトリ保護・まちづくりを担当していた頃、
市内の小学校から寄付の申し出が度々ありました。
そのお金のほとんどは、子どもたちが「コウノトリの餌代に」と、小遣いを貯めたものです。
正月明けには、
「自分たちはお年玉をもらったので、コウノトリにもお年玉をあげようと、その一部を出し合ってきた」
というのもありました。
児童会の役員が、
学校の玄関に立って寄付を募ったのだそうです。
 市では、もちろんありがたく頂戴し、飼育用の餌代は事業費として県から支出されていたので、
代わりにみんなに分かるような、たとえば普及啓発用の備品などを購入したものでした。
 
 毎年、数校から子どもたちの寄付が寄せられるうちに、
少しずつ、子どもからお金をもらうことに何か少し違和感を感じるようになってきました。
子どもたちは、「コウノトリのために」と、純粋な気持ちで集め、持参してくれているのですが・・・。
 
 ある日、五荘小学校から、
やはり子どもたちが寄付金を持参するので受け取ってほしい、との連絡がありました。
聞くと、今度は少し違うようです。子どもたちが廃品のアルミ缶を集め、
業者に売却した収益だそうです。
私はうれしくなって、「みんなが環境を良くしようと廃品を回収し、
働いて得たお金は尊いね」との感想を述べたことを覚えています。
本当は、「自分がゴミを捨てない、竹ぼうきで掃除する、
雑巾で拭くことも一生懸命にやること」ということも加えたかったけど、
みんなが真剣な顔で持って来てくれたので言いませんでした。
 
 「コウノトリのために」何か役に立つことをしたい。
今、自分たちに何ができるんだろう? 
子どもたちが一生懸命に考え、行動している姿に接することは、
とっても楽しいし、たくましく感じます。
飼育コウノトリが初めて繁殖して間もない頃、
餌代への寄付は「ともかくコウノトリに餌を十分に食べさせてやりたい」という
子どもたちの純粋な発想が出発点でした。
その後は、
環境を良くするために行動する
      ↓
田んぼに関心を持つ
      ↓
生きものを調査する
      ↓
自分たちでコメ作りにチャレンジする
      ↓
地域の環境や暮らしに目を向ける、
というように発展し、かつ様々な方向に広がっています。
 
 子どもの思考・行動パターンは、実は大人の私たちも全く同じです。
「給餌は是か非か」の議論など、まさにコウノトリへの愛情からでているのですから。
         
 

 
11月23日(火曜日)の午後
兵庫県立尼崎小田高校SSH40名の皆さんがお越しくださいました。
久しぶりに聞く、「キオツケ!レイ!」の挨拶から始まり
2時間の滞在時間を有意義に使っていただく為に
早速、湿地の仕組みやコウノトリの繁殖の様子を佐竹代表からお話して
作業の説明に入ります。

担当の先生と打ち合わせを重ね
竹きりをお願いしていましたが・・・あいにくのお天気で・・・

雨がやんだので、佐竹代表が現場を見に行き確認。
せっかくの機会にと、
竹きりか、湿地作業の体験を
どちらか選んでしていただくことにしました。



立候補!
湿地作業は人気が無く・・・友達を誘っても4名。
宮村会員と話し合ってから出発します。



「まずは湿地を知ろう」と宮村会員の声が聞こえます。
ウエイダーを着て湿地のなかを歩いて



水路の草をあげていく作業をしていただきました。
そして、水路の生きもの調査。
昨年にはたくさんいたウシガエルのオタマジャクシがいないとのこと。
「自然界は、いつも同じではないんだなぁ」と宮村会員。



竹きりの皆さんは、佐竹代表から注意事項を念入りに聞き



声を掛け合って切っていきます。
途中、竹が倒れてきて・・・ヒャリとしましたよ。
枝打ちする作業が追いつかず、竹きりはストップ。
(鎌を使う人は4名)



何を話しているのかな?
鋸で竹を切っている友達を見学?



大勢で倒した竹を切っていきます。



切った竹を力を合わせて運び・・・
(ここで、管理棟にお客様との連絡を受け
私は、急いで引きかえり写真はここまで・・・すいません)



お別れの前に全員で記念写真
それぞれのカメラ4台分合計8枚。
私のカメラが一番最後。
「まだ撮るの?」
「はい、ブログ用」
「尼崎小田高校、バンザイ!」



兵庫県立尼崎小田高校は、
平成22年度より文部科学省スーパーサイエンスハイスクール(SSH)として
5年間の研究指定校で
理科・数学の授業では探究活動に力を入れておられます。

卒業され研究の道へ進まれましたら
ぜひ、フィールドとしてハチゴロウの戸島湿地をお訪ねください。

湿地作業班の女子は、「メッチャ、楽しかった」って。
宮村さん、聞いてた?嬉しいね。

竹きりの男子は、切った竹を50センチほどお持ち帰り。
竹踏み運動に使うの?
学校の廊下に並べて
竹踏み体操、1・2・3・・・なんてどう?
CO2排出量ゼロの運動を広めてほしいなぁ?
佐竹さん、雨降りのあとの竹きりで
さぞかし心配だったことでしょう・・・よかったね。

せっかく豊岡までお越しいただいて・・・いろいろ考えていましたが
体験学習がやっぱり一番でした。


11月23日(火曜日)午前
トヨタ部品兵庫共販株式会社CSR担当者の方が
湿地作業に来てくださいました。

前日の天気予報では雨のようで
「お天気が悪るそうですが・・・」とお電話をしましたところ
「少々の雨ぐらいは、カッパも準備して行きますから」とのお返事。
昨夜、眠りにつく前は大雨でしたので心配していましたが・・・
朝起きて、一番に窓を開けると・・・小雨。
管理棟に着くと、雨は止んでいました。

私ひとりの勤務で
(長時間事務所から出かけられなく、すいません)

通路の落ち葉を拾い集め
自然のなかで、微生物を増やすために
山際湿地やカエル産卵場所の池に
落ち葉を入れてもらう作業をお願いしました。



まず、通路にある山際湿地に落ち葉を撒いていただき



次に、宮村会員が作ったカエル池に移動します。




カエル池にも、満遍なく落ち葉を入れていただきました。




トヨタ部品兵庫共販株式会社は、
『事業活動を通じ環境保全に努め地球環境・地域社会との調和・共生』を目指しておられ
近隣では、竹野海岸の清掃活動を続けられています。

朝6時に神戸のご自宅を出られたとのこと・・・
せっかくのお休みの日に、ありがとうございました。